「正社員だけど派遣扱い?」派遣の働き方と制度をあらためて整理してみた

「正社員だけど派遣扱い?」派遣の働き方と制度をあらためて整理してみた

派遣として働いてきた年月の中で、制度が変わったりルールが増えたりと、働き方の仕組みは少しずつ変化してきました。でも、日々の仕事に追われていると、そうした違いをじっくり理解する余裕はなかなかありません。

今回は、自分の働き方を見つめ直すタイミングでもあったので、「有期」「無期」「3年ルール」という派遣の基本を、あらためて整理してみることにしました。

前置きですが、一つの項目でも条件が付くと内容が長くなるため、ここでは 労働者側の視点で、できるだけシンプルに まとめています。

「派遣社員」だった頃

最初の派遣では、2年ほど契約更新が続きましたが、事業譲渡のため派遣先・派遣元ともに契約満了となりました。その後、派遣元から次の派遣先が見つからず、離職票が届いて終了となりました。

派遣先契約終了から離職票が届くまでの約2か月間は無給でした。
今でこそ「契約が続いている限り、待機中も給与が支払われるケース」がありますが、当時は制度があっても実態はかなり“ザル”で、今思えば 派遣元との契約を終了して離職票をもらい、次の派遣先探しをしてもらう という選択肢もあったのだと思います。

「無期だけど派遣のまま」だった頃

次の派遣では、約15年間契約更新が続きました。
この間に「5年ルール」と「3年ルール」が法改正で導入され、名前が似ているので同じようなものだと思っていましたが、実際はまったく別物だと後から理解しました。

派遣元からは「5年ルールで無期雇用に切り替えますか」という説明があり、当時の私は「有期よりは労働契約が守られるらしい」という印象だけが残っています。
また、「正社員のような扱いだけど昇給や賞与はない」という説明はよく覚えています。

その数年後に「3年ルール」が出てきましたが、派遣元からは「無期雇用だから関係ないよ」と言われ、特に気に留めていませんでした。

3年ルールとは「働く場所の制限」

  • 対象:派遣先(就業先)
  • 内容:同じ派遣社員を同じ部署で3年以上使えない
  • 目的:派遣の固定化を防ぐため
  • 効果:3年で派遣先が変わる可能性がある
  • 雇用主(派遣元):関係なし

振り返ると、私は5年ルールで無期雇用に切り替わりましたが、

  • 3年以上同じ職場で働き続けられた
  • 派遣先から契約終了になっても、派遣元との契約があれば給与が支払われる

といった点で、「何かあったときは有期よりはマシ」くらいの実感でした。

「正社員だけど派遣のまま」という働き方

一昨年あたりから、「正社員で入社したのに、就業先では派遣扱いされる」という動画や記事をよく見かけるようになりました。
どうやら アウトソーシング会社に正社員として入社し、就業先へ派遣される人 のことを指しているようです。

つまり、いわゆる 無期雇用派遣(正社員型派遣) のことで、派遣先や「派遣社員」という言葉のネガティブな印象をぼかしつつ、就活生を集めていたのだろうと感じます。

私が働いていた派遣先(大手家電メーカーの試作部門)でも、大学・大学院卒の新卒がアウトソーシング会社から派遣されて働いている姿を見かけました。
正社員として入社するには学部や学力のハードルが高く、どうしてもその会社で働きたい人が派遣という形を選ぶケースもあったのだと思います。

「騙される」というと言葉が強いですが、実態を知らずに入社してしまう人も多いのだろうと感じます。

アウトソーシング会社の無期雇用派遣は会社によりますが、交通費・昇給・賞与があるところもあり、一般的な無期雇用派遣より条件が良い場合もあります。

一覧表にしてみました。ご参考にしてください。